2015/06/16【 その他 】
門真市の、まつもと鍼灸整骨院の生田です。
前にスポーツなど体を動かす前にはしっかりと準備運動(アップ)をしっかり行いましょう。と書いたことがありましたので、なぜアップを行わなければならないのか?又、その効果は何か?というところを述べたいと思います。
アップを行う理由として、言わずもがなですが怪我の予防のためです。アップを行い体温を上昇させることにより筋肉の協調が亢進されるようになります。例えば膝を曲げるのには太ももの裏側の筋肉を収縮させるのですが、一つの筋肉だけを使うわけではなく大腿二頭筋(短頭・長頭)半膜様筋・半腱様筋・薄筋・縫工筋といった筋肉を同時に収縮させます。それに伴い股関節や足関節も曲げるとなると、もっとたくさんの筋肉を同時に収縮させなければなりません。そればかりか、太ももの裏の筋肉を収縮させるには太ももの前の筋肉を弛緩させなければなりません。(その前と裏の筋肉の関係を拮抗筋と言います。)それらの動きを円滑にするのが目的の一つです。また、アップすることにより体の各器官の適応性が向上し、無理なく円滑に運動することができるようになります。
効果としては、体温を上昇させます。これにより筋肉の代謝の亢進、酸素の利用率の向上、エネルギー消費の減少という効果が得られます。また、柔軟性がよくなります。筋肉の粘性や弾性が良くなり、関節の可動域も広がります。他には呼吸や心拍数、心拍出量などの向上。運動の刺激に対する反応性や神経の伝達速度が亢進されるといった効果が得られます。
投稿日:2015/06/16